新成人が欲しいクルマ1位はなんと…!?プリウスが若い世代にも注目される理由

新成人に意識調査をしたところ、欲しい車の1位にトヨタの『プリウス』があげられました。2位は日産の『キューブ』、3位は『BMW』といった結果になっています。驚きですか、それとも納得でしょうか、その理由を考えてみましょう。

新成人にとって車の必要性は

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現在、新成人の57パーセントが普通自動車運転免許を取得していて、オートマ限定が31.9パーセント、マニュアルが25.2パーセントとなっていて、合計57.1パーセントの保有率となっています。男女別に見ると男性が62.2パーセント、女性が52.0パーセントとなっていて、都市部では47.4パーセント、地方では59.7パーセントとなっています。これから考えると、地方の男性がもっとも高い取得率になっています。
そしてオートマ限定の保有率が年々上がってきていて、特に都市部ではその傾向が顕著となっています。
しかしながら一方ではマイカーの保持率は少しずつ下がっていて、マイカー所持率は約13パーセントで、「購入する予定はないがいずれは欲しい」という人が54パーセント、「購入するつもりがない」というのが26パーセントとなっています。特に都市部においては交通網が発展していて、しかも土地代が高く、車を所有していると駐車場代が高額になってしまうので、欲しいと思いつつも経済的な事情からなかなか手が出せないというのが現状で、それでも免許所持率は落ちていないのは、潜在的な求めがあると考えられます。

経済的な問題が大きくなっています

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昔、若者にとって車はステータスの一種であり、新成人となると誰もが欲しがりましたし、実際に購入している人が多くいました。もっとも今も地方に関しては必要に迫られて購入していることが多く、変わったのは都市部であり、その理由は経済面がもっとも大きなウェイトを占めています。
バブル経済の崩壊、リーマンショック、それらの経済破綻から長い不況に入って、その間に生まれた子供たちは比較的経済観念が発達して育ってきています。バブルの頃の若者のように何とかなると楽観的に考えてローンを組むことはなく、堅実さを第一に考えるようになっているのです。それゆえ車というのは高級品、特に都市部においては駐車場代金も高額になってしまい、さらに維持費、税金などがかかってくるので、敬遠してしまうことが多くなっています。
ただそれでも潜在的には求めている人が多くいて、免許の取得率の高さがそのことを示しています。ただ今は自分で車を所持することなく、カーシェアリングなどを利用することも増えてきています。これらのサービスによって必要な時に借りられますので、維持費や税金を考えずにすみ、お得に使えるわけです。
また、車を所持する若者たちができるだけ維持費を抑えるために活用しているのがインターネットです。今や、インターネットで検索すればどのカー用品店や車検会社、メンテナンス業者が安いのかわかる時代。店舗側も、このようなホームページを運営して若い顧客に売り込みをかけているのです。

プリウスが求められている理由は

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それではどうして今、新成人が求める車のナンバーワンがプリウスなのかというと、今の若者が車に求めているのが「ステータス」や「カッコ良さ」ではなく、「実用性」や「コストパフォーマンスの良さ」という点を重要視していることが分かります。過去はスポーツカータイプが人気でしたが、最近はより使いやすさを求めた現実主義になってきているというわけです。
その根底にあるのが、車を持つことによるステータスというものが薄れてきていることもあって、車を持っているからカッコイイ、そう考える人が少なくなってきているのです。
また車の価値、必要性を聞いたところ「移動手段としての道具」としての認識が53.8パーセントともっとも多く、「運転を楽しむもの」が23.2パーセント、「ステータスシンボル」と答えた人が2.9パーセントと低くなっています。こういった認識から実用性やコストパフォーマンスを重視する若者が増えてきて、その結果として人気の車にプリウスが求められるようになったというわけです。それだけプリウスの性能が認められていることもあり、今は信頼度や実用性が重要となってきているのです。