実際のところいくらかかる?プリウスの維持費を大公開!

ハイブリットカーで有名なプリウス、若者から中高年の方まで乗っている人の年齢層は幅広く、また自家用車、通勤車、社用車と様々な場面で活躍しています。その特徴は何といっても業界トップの低燃費ですが気にする人も多いですね。そんなプリウスですが、実際に維持費はどのくらいかかるか見ていきましょう。

何といっても低燃費!他の車との差は?

4086147681_7762a4b931_z
プリウスを購入する人のほとんどがハイブリットならではの低燃費を理由としています。カタログ表記で見てみますと、プリウスの燃費は32.6km/lと、同クラスの車種の中でも圧倒的です。実際の街乗りでは平均20km/l前後となっており、一般の普通乗用車(7~10km/l前後)と比べると半分の燃費で済むほどの実力をもっています。また、軽自動車でも燃費面だけでみると街乗りで10~15km/l前後となっているので、燃費の良さだけで見ると全ての自動車においてトップクラスといえます。
実際にプリウスで毎日10kmの距離を1年間走行した場合の燃費(ガソリン単価130円/lの場合)だと23,725円となります。他の普通乗用車や軽自動車の場合だと(車種やグレードなどに左右されますが)、それぞれ普通乗用車が47,450円(10km/lの場合)、軽自動車が31,633円(15km/lの場合)となっていて、プリウスの燃費がかなり良いことが分かりますね。因みに同条件で月々のガソリン代に換算すると、プリウスが約2,000円、普通乗用車が約4,000円、軽自動車が約2,600円となります。

意外な盲点も!?メンテナンスなどの費用はいくらなのか?

4026920391_6cbb159366_z
購入する際、燃費の良さに惹かれてついつい見落としてしまいがちなのがメンテナンス費用です。トータル的に考えると普通の一般乗用車と変わりはありません。というのも、プリウスの場合、エンジン部分にタイミングベルトが使用されておらず、ほぼ交換不要のチェーンが使用されており、またエンジンオイルが汚れにくい他、ブレーキパッドなどの消耗も他車に比べると少ないという利点があります。
しかし、プリウスの場合大きなウィークポイントがバッテリーです。プリウスのバッテリーには補機バッテリーと駆動用のバッテリーの2種類があり、補機バッテリーとは普通乗用車にもついているバッテリーと同じもので、交換費用は15,000円~20,000円前後(ディーラーで交換する場合40,000円前後)となっています。問題なのが駆動用バッテリーで、これはモーターを動かすうえで欠かせないバッテリーです。故障などはほとんどなく、また新車購入時の保証も期間が長く設定されている為、ほぼ交換する必要がない部分ではありますが、何らかの原因で交換する場合140,000円前後とかなり高額となっています。

トータル的なコストで見るとほとんど差はない?

prius10
燃費やメンテナンス費用だけで見ると、普通乗用車よりもお得に感じるプリウスですが、維持費には購入代金の分割費用も含めて考えなくてはなりません。また、その他にも自動車税などを考慮する必要もあります。
プリウスの場合、グレードにもよりますが車両本体価格が250,000円前後となっており、実際に購入すると300,000円前後となり同クラスの他車に比べると割と高めの価格となっています。自動車税ではエコカー減税の対象車となっている為、新規登録の翌年1回のみ75%免税で29,625円(通常39,500円)と、対象外の乗用車と比べると10,000円程安くなります。
故障や事故などの大きな部品交換を除いた場合、トータル的に考えるとよほど燃費の悪い乗用車でなければそれほど変わらないのが実情でしょう。ただし、プリウスの場合運転の仕方によっては長く乗ることを考えた時のコストは大きく変わってきます。維持費を安く抑えるということは車に負荷のかからない運転につながると言っても過言ではありません。維持費を考えながら車にやさしい運転方法を模索するのも楽しみの一つではないでしょうか。
それでも、少しでも維持費を抑えたいという方は「車検」に注目してみてはいかがでしょうか。車検はディーラーだけでなく、ガソリンスタンドや専門工場など様々なところで受けることが出来ます。お勧めなのは車検を専門に行っている工場で、車検のプロによる整備が比較的低価格で受けられるのが特徴です。