ガソリンいつ入れたっけ?プリウスが低燃費を実現できたワケ

低燃費な車として確かな実績を持つのがプリウスです。なぜこの車が低燃費を実現しているのか、ドライバーのみならず気になる所です。そこで、プリウスがなぜ低燃費を実現できたのか、そのワケについて見ていきます。

内燃機関とモーターのメリットを組み合わせて低燃費性能を発揮

prius14
車のドライバーにとって気になるのは、燃費です。車が走行するには燃料を消費しなければなりません。一般的な自家用車は、ガソリンを燃料としています。一定の距離を走行する場合、消費燃料が少ない方が経済的にお得です。そこでユーザーは、燃費の良い車を選ぶ傾向にあります。また環境保護の面でも、車の燃費性能は重視されています。こうした燃費へのニーズから、プリウスは開発されました。プリウスが低燃費で走ることができる大きな理由は、ハイブリッド型の動力機構を持つためです。内燃エンジンとモーターは、それぞれにメリットとデメリットを持ち合わせています。そこで、両方のメリットをうまく組み合わせて、省燃費での走行性能を実現しています。主にモーターが活躍するのが、発進時や定速での走行時です。ガソリンエンジンは低回転時のトルクが弱く、発進時に燃料を多く消費する欠点を持ちます。そこで低速でも安定したトルクを生み出せるモーターを利用することで、燃料消費が抑えられます。また、万が一モーターを稼動させるための電力が尽きたとしても、ガソリンを用いて走行すれば、モーター駆動用の電力を同時に補充可能です。

摩擦抵抗の少ないエンジン開発がプリウスの低燃費の理由の一つ

12246387653_af103dcd45_z
プリウスは、ハイブリッドカーとして優れた燃費性能を持っています。しかしハイブリッドカーであるからといっても、それだけではプリウスのような高度な性能を発揮できません。ガソリンエンジンとモーターを組み合わせるだけでなく、エンジンの省エネ性能を向上させている点も、プリウスが少ない燃料で走行できる理由の一つです。エンジンが燃料を多く消費する要因として、機関部に生じる摩擦が考えられます。エンジン内部には複雑な機器が高速で駆動しています。部品一つ一つの動きに摩擦が生じ、動力として使えるエネルギーが損なわれてしまいます。そこでプリウスのエンジンは、摩擦抵抗を減らすフリクションロスの技術を導入し、燃料から効率よく運動エネルギーを取り出すことに成功しています。摩擦の抵抗を減らす事は、エンジンの寿命を伸ばすことにも貢献し、耐久性の面でも効果が期待できます。また、摩擦抵抗の少ないエンジンに合わせて、オイルの品質が向上した事も大きな要因です。オイルはエンジンの保護に不可欠であり、またエネルギーをロスさせる要因です。低燃費に効果があるエンジン用オイルが、低燃費に貢献しています。

総合的な低燃費を実現するプリウスの数々の工夫

9168842671_f27f6fd59d_z
車が走るために燃料を消費する要因は、実際には複雑な要因が関わります。プリウスは動力部分以外にも、低燃費を実現するための各種の工夫が盛り込まれています。走行時にエネルギー消費を増やす要因であるのが、大気との摩擦により生じる空気抵抗です。走行速度が増すほど、空気抵抗は飛躍的に大きくなり、燃料を消費させます。空気抵抗を減らす試みは、自動車開発の早い段階から考慮されてきました。プリウスは、車内空間を広く確保しながらも、できるだけ空気抵抗を減らす工夫があります。この車が持つデザインは、流体力学や空洞実験に基づく研究開発の末、生み出されたものです。それはボディの床下にまでこだわりがあり、徹底的な空気抵抗の低減が考えられています。またハイブリッドカーであるプリウスは、電力消費を抑えることも省燃費にとって重要なテーマです。車の利用では、電力も多く消費します。特にエアコンなど多くの電力を使う機器に関して、省電力化を図ることにより低燃費の効果があります。プリウスのユーザー自身の低燃費走行や使い方の心掛けにより、さらに本来の省燃費効果が引き出せます。