プリウスに乗ってるやつは運転が荒い…なんて言われないために心がけたい事

トヨタ自動車のプリウスは国内だけに留まらず、世界中で愛されているHV車です。その技術力はとてもすばらしく、ガソリン車では考えられなかった環境性能と運転感覚を実現しています。しかしその運転のしやすさが逆に危険な場面を招くことも多いので、どんなことに心がければ安全に運転出来るかを整理していきます!

HV車特有の加速超過に注意する!

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長年、ガソリン車に乗っていたドライバーが初めてプリウスに乗った時に一番驚く点として、モーターによる加速力のパワーが上げられます。HV車はガソリンと電気モーターによる加速を実現しているため、ガソリン車のようにアクセルを踏み込むと、徐々に馬力を上げながら加速していくような感覚ではありません。アクセルを踏み込んだら踏み込んだ分だけ一気に加速してしまいます。加速音もとても静かで、メーターを見ていないとどれくらいのスピードが出ているのかが体感的に把握し辛いのも特徴です。
そこで、ついついやってしまうのが、加速によるスピード超過や急な車線変更です。簡単に加速ができてしまい、すぐにスピードが出せるため、気づかない間に他の車の流れにそぐわないスピードを出してしまいます。また、車線変更時も一気にスピードを出し進入してしまったりすることがあります。そして十分注意して頂きたいのが、左折時や右折時などに膨れ上がるカーブを描いて曲がる事です。スピードが出ている事に気づかずそのまま曲がろうとすると、回転半径はその分膨れ上がってしまい、対向車すれすれを通ってしまいます。最悪の場合、接触する可能性も考えられます。
そこでプリウスを運転する際は、常に自分がどれくらいの早さで運転しているのかを十分注意しながら、いつもより少し優しく加速したり、曲がることを意識するとちょうどガソリン車と同じスピード感覚になるので、是非このポイントに注意して運転して下さい。

住宅地を通る時は歩行者の立場になって運転する!

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皆さんもこういう場面に遭遇したことがあると思います。「小さな路地を歩いていたら、十字路で急にプリウスが飛び出して来た!」「歩いていると後ろに何か気配を感じて振り返ったら、すぐそこまでプリウスが走って近づいていた!」という経験です。
プリウスは室内の静かさだけではなく、外部に発するエンジン音やモーター音もほとんど聞こえないほど静かな車です。ガソリン車であれば、たとえ十字路で見えなくても、加速音やエンジン音が近づいてくるので歩行者も自ずと注意を払うことができます。しかしプリウスの無音走行の場合、歩行者は車が走って近づいていることにほとんど気づくことができません。若い世代ですら気づかないので、高齢者の方はもっと気づく事が出来ません。このような走行音の危険性をドライバーは十分に理解して下さい。
通学する子供たちや歩いている高齢者が多い住宅地を走る場合、ドライバーはいつも以上に減速し、停止線や十字路は必ず止まって安全確認をしてから走り出すように心掛けてください。さらに、窓を開けて走れば、歩行者の声も聞こえ易くなり安全な運転をすることが出来ます。

燃費モニターばかりに気を取られない!

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プリウスの最大のメリットである低燃費走行の実現は、ドライバーにとっては本当に嬉しい機能です。メーター中に低燃費を確認出来る燃費メーターやガソリンとモーターの使用比率を表すゲージなどがあり、それを見ながら運転すると非常にエコな運転が可能になります。
しかし、ここで注意して頂きたいのは、あまりにもエコ走行を意識してメーターばかり見て運転をするのは非常に危険です。メーターはあくまでも目安であり、運転する時は、自分の目で周囲の安全を確認しながら運転しなくてはなりません。どんなにエコに走っても事故を起こしたり他のドライバーに危険な思いをさせてはまったく意味がありません。メーターの見過ぎには十分注意して下さい。
自動車メーカーは環境にとってもドライバーにとっても安全でエコな車を日々研究して開発しています。しかしそれを操るのはあくまでも人間です。私たち一人一人の運転の仕方一つで、便利な道具も一瞬で危険な道具になってしまいます。「プリウスに乗っているドライバーは危険な運転をする」といったネガティブなイメージが着かないように、これらのポイントに十分注意して安全運転を心掛けて下さい。